中学受験について
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1.SAPIX
2.早稲田アカデミー
3.日能研
4.よく寄せられるご質問
SAPIX
◆5年生
この学年が一番習うべき事柄が多い学年です。
算数では、2月までに主要な特殊算はすべて学習を終えてしまいますし、「割合・速さ・比・平面図形」の最重要単元も各5回以上の授業で一通りの基本を固めていくので、完全に6年生に向けた土台作りの学年となります。これまでの具体的な数字や個数で考えることが出来た算数が、新たに「文字」そして「比」という抽象性の高い思考が要求されるため、算数で躓く生徒さんの大半はこの5年生から苦労されています。
もし、この学年時に算数が躓き始めて「授業で扱うのは基礎部分だけ(小5デイリーサポート最高難易度のDレベルは扱わない)」になってしまうと、6年生の算数で浮上するのはかなり至難となってしまいます。
ここは踏ん張ってDレベルまできちんと扱っておきたいところです。SAPIXは、学習した問題が期間を空けてまた再登場するスパイラル式の教材構成であり、再登場時にはもっと高難度の問題が一緒に登場しますから、小5のDレベルの応用問題も小6ではB~Cレベルの標準問題として掲載されます。D~Eレベルの問題は当然もっと難易度が上がった応用問題ですから、これらの問題に対抗するためには前提となる小5のDレベルの問題を確実に小5の時点で解けるようにしておく必要があります。サピックス生が教材の問題に苦戦して自分で解決できなくなるのもこの小5の時期からが中心ですので、お母さんやお父さんが教えられるようならサポートしてあげた方がいいです。
また、近年は理科の学習内容の難化に伴い、小5で理科の成績がみるみる落ちていきご相談頂く事例が増えてきました。4年生までの知識暗記と異なり、5年生の理科は「天体の動き・水溶液と溶解度・力学(輪軸や浮力)・電流と電磁石」のように現象に対しての深い理解を求められる単元が多く、扱う内容は一般的な中学3年生が学習する内容とほとんど遜色ありません。これまで通用してきた暗記学習で5年生の理科を乗り切ろうとしても当然上手くいかず、好きだった理科がいつの間にか全然分からない苦手科目になってしまいますし、6年生の理科で発展内容の学習に進むことでこの苦手意識が更に悪化してしまいます。必ず5年生のうちから、現象の仕組みを理解した上で知識として吸収していくようにサポートしていく必要があります。
テスト結果が乱高下し始めたら要注意です。ここをしっかりと理解して乗り切らないと、6年生で発展的な内容が多くなったときに手も足も出せない状態になってしまいます。
サピックス生の入会が多くなるのも5年生12月~2月です。多くの生徒さんが夏休みぐらいから苦戦し始めて夏休み後のテストからガクンと成績が下がってしまいご相談に来られます。
◆6年生
6年生になると土特も始まり、膨大な算数のテキストの量と難解な問題が増えてきて勉強時間の大半を算数に注ぎ込んでしまう生徒さんが多いと思います。平日の「デイリーサポート⇒デイリーサピックス」の演習をこなすことに精一杯で、土特のテキストまで手が回らないというお悩みの声もたくさん頂戴しています。そうなってしまう原因は、5年生での土台作りで失敗して問題に対して時間が余計にかかり過ぎてしまっていることがほとんどです。
算数に学習時間を大きく割かないと課題が終わらず、そのため十分に学習時間を取れない他教科が伸びない、他教科の成績が下がってしまうといったことが起こります。
確かに入試では算数の得点に大きく差が出ますが、他教科が足を引っ張っては元も子もありません。サピックスの土特でも取り組むべき問題を先生から絞って指定されるように、限られた学習時間を有効に使うために取り組むべき問題の優先順位を定めることが大切です。サピックスのテキストの中からやらなくてもよい不必要な問題を抜き取り、志望校の算数の問題レベルに合う問題をピックアップしてやるべきことを整理していきます。
当塾のサピックス生達の受講科目は算数または理科がほとんどです。
生徒個々に合わせてサピックスの算数の先々を見据えた対策により、算数に余裕が生まれることで他教科に時間が取れるようになります。
理科についても、ペースの早いサピックスの授業で理解できないまま苦手になってしまった単元を、最短経路の個別指導で内容理解することで問題に悩んで消費する時間が軽減されて学習時間に余裕を持てるようになります。
各科目間の勉強のバランスを改善することで、4科目合計で志望校を勝ち取ることが出来るのです。
SAPIX生の合格実績例
小学5年生6月入会I君
入塾時算数偏差値 マンスリー 49前後→12月最終クラスI → 駒場東邦等合格
受講科目 算数・理科・国語・社会
小学5年生6月入会I君
入塾時算数偏差値 マンスリー 53前後→12月最終クラスα2 → 麻布・聖光学院・浅野等合格
受講科目 算数・理科・国語
小学5年生11月入会Aさん
入塾時算数偏差値 マンスリー 46前後→12月最終クラスH → 洗足学園・鷗友女子等合格
受講科目 算数・理科・国語
小学5年生2月入会Kさん
入塾時算数偏差値 マンスリー 50前後→12月最終クラスH → フェリス女学院等合格
受講科目 算数
小学5年生2月入会I君
入塾時算数偏差値 マンスリー 50前後 →12月最終クラスF → 浅野・世田谷学園等合格
受講科目 算数
小学5年生2月入会S君
入塾時算数偏差値 マンスリー 51前後 →12月最終クラスα3 → 栄光・駒場東邦等合格
受講科目 算数
小学5年生3月入会M君
入塾時算数偏差値 マンスリー 52前後 →12月最終クラスG → 慶應普通部・慶應中等部等合格
受講科目 算数
小学6年生5月入会M君
入塾時算数偏差値 マンスリー 38前後→12月最終クラスE → 東京都市大付属・世田谷学園等合格
受講科目 算数・理科
小学6年生6月入会H君
入塾時算数偏差値 マンスリー 43前後 →12月最終クラスC → 浅野・世田谷学園等合格
受講科目 算数・理科
小学6年生7月入会M君
入塾時算数偏差値 マンスリー 51前後 →12月最終クラスI → 慶應普通部・浅野等合格
受講科目 算数・国語
小学6年生7月入会Hさん
入塾時算数偏差値 マンスリー 47前後 →12月最終クラスF → 青山学院・学習院女子等合格
受講科目 算数・国語
小学6年生9月入会K君
入塾時算数偏差値 マンスリー 35前後 →12月最終クラスC → 成城中学等合格
受講科目 算数・国語
保護者様のお悩み例
□算数の苦手意識が強くて、算数の点数が足を引っ張ってクラスが上がれない・・・
□算数が偏差値60以上のときもあれば偏差値40台のときもあり、かなり乱高下するようになった・・・
□算数や理科の勉強を嫌いだから後回しにしてしまう・・・・・
□サピックスの教材をいろいろ購入したが、やり切れない・・・・・・
□親が算数や理科の分からない部分を教えてあげることができない・・・
□サピックスの先生の言う通りだけやっていればいいのかしら・・・・・・
□そもそも受験できるのか・・・・・・・
□志望校は最難関を目指しているわけではないのに、これだけの量をやる必要があるのかしら・・・・
□毎日夜遅くまで勉強しているので、このまま続くと体が心配で・・・・・・・
↑こんな悩みを抱えていらっしゃる保護者様は多いです。お子様がつぶれてしまう前にご相談ください!!
早稲田アカデミー
◆5年生
他塾と比較すると授業時間が最も増加します。4年生では合計300分だった授業時間が5年生では600分となるため、授業内容に着いていくことに必死…となるお子様が多く出てきます。宿題は毎回の授業で課されるため、算数・国語については提出日が週2回になりますが、1回の授業で習う内容も2倍になっているため時間も2倍程度かかります。授業内容が未消化で取り組めない状態を作ってしまい、授業の時間増加分だけ未定着単元も増える…という負のサイクルに陥ってしまわないためにも、「その週のうちに」積み残しのない理解を作っていくことが何より重要です。
◆カリキュラムテストについて
早稲田アカデミーは四谷大塚と提携し、カリキュラムも予習シリーズに従って進められていますが、異なる点は5年生までは週例テストがオリジナル(作成は四谷大塚)という点です。5年生までは毎週土曜日ではなく、隔週土曜日に2週分まとめてのカリキュラムテスト実施となるため、直前に焦って復習することがないよう計画的に学習を進めることが大切です。5週に1度「YT組み分けテスト」を受けるのは四谷大塚と同様になります。早稲田アカデミー内でのクラスについてはYTのコースがS・CコースでSSクラス(最上位)、続いてBコースでSB、AコースでSAとなります。クラスアップについては1度でも上位クラスのコース基準を満たせば上がることができますが、クラスダウンについては2回連続で在籍クラスの基準を下回った場合のみになります。算数が苦手な方は、「比」が続いてしまう下巻の第1回以降で苦戦してしまう可能性があります。
◆理科の学習について
どちらの塾にお通いになっていても、4年生から5年生で一番難易度の差を感じるのは「理科」でしょう。「4年生までは理科で苦労したことは無かったのに…」という話をよく耳にします。これは「4年生までの理科には計算がなく、5年生で比の学習と共に計算分野が始まる」ということが原因です。知識の暗記が主だった4年生までに対し、それを使って計算していくのが5年生の理科になります。早稲田アカデミーはオリジナルテキスト(マスターテキスト)が多いため、6年生からは理科の計算に特化したテキストが予習シリーズとは別で用意されています。解説は「比」を使ったものがほとんどですので、5年生までに如何に比を自由自在に操れるかが鍵となります。
◆6年生
大きく変わったのは予習シリーズの改訂です。従来の予習シリーズと進め方そのものが変わっているので、従来のものを使い慣れた塾の先生は扱いにくさを感じていると思います。
従来のものは1週間に2単元ずつ進めていましたが、今回のものは1回ずつまとめられています。
しかし、問題レベルが同一回の中でも飛躍することがあるので、体系的に理解できていない生徒も多いです。
「基本演習」や「実力完成問題集」などのテキストを上手く使いこなして演習していかないと、解法の理解が浅いまま次の単元に進んでしまうので、問題集の扱い方に気を付けることが大事です。
予習シリーズの対策は、同じ単元の中でも類題をいかに用意してあげて多くこなすかが鍵となるでしょう。
予習シリーズでの弊害を挙げるならば、予習シリーズならではの問題が多いことでしょう。そして解き方に自由さが認められないことが多いので、意外と過去問に入った時に解法を知らないことが多く(知らないというより気付けない場合も多いです)、算数で足を引っ張ることが多いです。
他の多くの集団塾同様、早稲田アカデミーにも日曜日の志望校別特訓講座(NN)があり、6年生から本格的にスタートします。試験による選抜制のコースで、特定の模試の日を除き毎週日曜日150分×3コマの授業+選択制で土曜日も最大150分×3コマと、授業だけでも最大15時間かけて志望校に特化した授業が実施されます。「通常授業は十分に定着できた上で」こちらのNNに最大限の力を注ぐことになりますが、通常授業の宿題・定着とのバランスを取ることに苦労されるお子様が多くいらっしゃることも事実です。「どちらを優先すべきか分からない…」という声もよく聞きますが、5年生で通常授業の復習や宿題ルーティンを確立できているお子様は6年生でも上手に学習リズムを掴める方が多いため、早い時期に出来るだけ日曜日を除いた月曜日から金曜日で学習リズムを確立できるかが勝負です!
早稲田アカデミー生の合格実績例
小学5年生2月入会Mさん
入塾時算数偏差値 四谷合不合 50前後 → 洗足学園・横浜雙葉等合格
受講科目 算数
小学5年生3月入会Fさん
入塾時算数偏差値 四谷合不合 40前後 → 香蘭等合格
受講科目 算数・国語
小学6年生4月入会E君
入塾時算数偏差値 四谷合不合 50前後 → 早稲田実業・中大横浜・法政第二等合格
受講科目 算数
小学6年生5月入会I君
入塾時算数偏差値 四谷合不合 45前後 → 東京都市大学付属等合格
受講科目 算数・理科・国語・社会
小学6年生6月入会Tさん
入塾時算数偏差値 四谷合不合 53前後 → 立教女学院等合格
受講科目 算数・国語
小学6年生6月入会Kさん
入塾時算数偏差値 四谷合不合 56前後 → サレジオ学院等合格
受講科目 算数・国語
小学6年生7月入会Aさん
入塾時算数偏差値 四谷合不合 43前後 → 大妻多摩等合格
受講科目 算数・国語
小学6年生10月入会Oさん
入塾時理科偏差値 四谷合不合 50前後 → 大妻・日本女子大付属・普連土等合格
受講科目 算数・理科
日能研
◆5年生
この時期から他塾同様に、徐々に中学入試で定番となるような解法を扱っていきます。日能研の教え方の特徴としましては、速さをダイヤグラムで指導する先生が多いということです。本科教室の構成として「変化の様子を捉える」指導に重きを置いているため、一度分からなくなってしまうとその先つまずいてしまう生徒も少なくありません。
また、毎週行われる「合格力育成テスト」と、月に1回程度で行われる「公開模試」(実力判定テスト)では、考え方も解答するような問題も出題されますので、言葉や図を用いて説明する力が問われます。問題の構成内容としては、育成テストは「基礎」「共通」「応用」と3段階に分かれますが、「基礎」と「共通」を受験する場合は「基礎」で落とさず、共通の中で一行問題と大問のはじめの問題は点数に結び付けたいところです。公開模試では今まで学習した内容が範囲になりますので、特に一行問題で抜けがないか、特に本科教室の中の解法定着が5年生から重要となります。
◆6年生
6年生になると日曜日は日特が志望校別、ないし志望する学力帯別に行われます。後半は過去問との両立がなかなか難しくなり、学習スケジュールの確立に苦戦する時期です。ただし、本科教室の内容は6年前期まで「予習」内容として、重要な解法を指導される時期ですので、志望校別の日特より基本解法に抜けがあるようでしたら優先的に本科教室・栄冠への道の問題を解けるようになるべきです。
「育成テスト」は6年の後期から、テキスト自体も「合格力完成教室」に変わることから、たとえば「平面図形」の中でも「相似」など特定の分野だけではなく、幅広く出題される形式になります。合格力完成教室の「例題」「類題」ページは抑えた上で、「錬成問題」では問題により難易度がガラッと異なるところもありますので、算数に苦手意識のある生徒さんは重要な問題を選んでいく必要があります。
「公開模試」は中学受験生が受験する3大模試の1つであり、特に12月の公開模試は「受験期直前に行われる模試」としての位置付けで、他塾の生徒も受験するような模試です。結果に一喜一憂される必要はありません。後期日特やご自宅で取り組む過去問も合わせて「解けるはずの問題で落とさない」ことに重きを置くべきです。
受講される科目としては「算数」が最も多く、特に算数では「基礎は取れるけど共通は取れない・・・」「共通は取れるけど応用が取れない・・・」など、問題レベルの上の問題が取れなくなってきてご相談いただくことが多いです。本科教室の構成上、「どの問題を取り組めばいいのか・・・?」と考えてしまうことも少なくありません。本科教室の後半にある「□問題」と呼ばれる、「私がつくったプロセスから学ぶ」のページの問題が解けるようになることが内容理解への近道です。
日能研生の合格実績例
小学5年生9月入会Kさん
入塾時算数偏差値55前後 → 渋谷教育学園渋谷等合格
受講科目 算数・理科
小学5年生3月入会Fさん
入塾時算数偏差値42前後 → 最終クラスA2 → 日本女子、大妻多摩 合格
受講科目 算数・理科
よく寄せられるご質問
理数個別指導学院では算数と理科だけしか見てもらえないのですか?
→そんなことはございません。しかし中学受験はかなり特殊ですので専門的な教え方が必要になってきます。一部の講師のみ中学受験の特殊な国語・社会も教えています。
個別指導だけでは受験は無理でしょうか?
→確かに競争という部分で物足りないのが個別指導でしょう。でも集団のペースが合わない、じっくりとその子に合わせて教えてもらえれば理解出来る子が多いのも事実です。先々を考えて一つ一つしっかり身に付けさせたいということで、個別を中心に考えられる方も多いです。
個別と集団のダブルでは本人の負担が大きいのでは?
→他の個別指導塾や家庭教師のなかには、「集団についていけていないから、別カリキュラムでやらせていただきます」「基礎が出来ていないので、別テキストで基礎を強化します」と通っている集団塾とは別なことをする場合があります。これでは単純にダブルスクールで「塾」に通う日数そのものが増え、宿題も別に増えるだけなので、負担以外の何物でもありません。
理数個別では基本的に「集団に通う以上は集団の中で成績を上げて、モチベーションそのものを好転させる」をモットーに授業を行うので、通われている集団塾に完全に合わせて予・復習を行います。
通われている「集団塾の授業が分かるようになった」「宿題に時間がかからなくなった」「親が悪戦苦闘して教える手間が省けるようになった」というお声を頂戴しております。
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